自由曲、課題曲以外のこれらの科目を勉強していくにあたってつくづく感じたのは
この3つの科目は、一つのものができると次々と応用されてつながっていくということです。
まず断言。
グレードを制するのは、「予見」の時間(※)
をいかに効果的に使えるかです。
試験問題の曲を譜面だけ見せられた状態で
どのくらい具体的に弾いてるイメージを作れるかだと思います。
イメージが100%ならば、イメージどおりに鍵盤で音を出せばいいのです。
そしてもう一つ、
短い「予見」の間で、身につけた基本知識の引き出しを
自由自在に扱えるようにしておくことです。
(※試験の部屋に入る前に試験問題を渡されるのですが、
そこで数分の「予見」する時間が与えられます)
身につけておくべき基本知識とはなんでしょう?
当たり前すぎることなんですが、
「全調のスケールをいつでも弾けること」です。
そして、即興、モチーフ演奏には欠かせない知識として
転調、コード進行を勉強する上でまずおさえておきたい基礎知識。
例えば「ハ長調からみた、平行調は?同主調は?属調は?下属調は?」
というのをすべて言えるようにする。
これは確実にしておけばしておくほど、予見のときに
コード進行のルートを何にとるか、転調をどうするか、を組み立てるときに
確実性が増します。予見の時点で「音を出してみないとなんとも・・・」みたいな
いきあたりばったりな演奏では見透かされますから注意。
当たり前と書いていますが、恥ずかしい話、勉強を始めたころの私は
それすらも危なかったのです。
っていうか、今これを読んでくださっている先生方は今すぐでも全調のスケールを弾いて
下さいって言われたらどのくらいの方が弾けるものなんでしょうか。
私が覚えが悪すぎるのかもしれませんが、レッスンでハノンの39番を延々と
レッスンの始めに弾かされるのですが、これをしているから弾けるのであって
常にしていなかったら、弾けるものなんだろうか?と。
グレード対策としては、弾けるだけではだめです。
これも基本ですが、♯一つでト長調、二つでニ長調、五つでロ長調、♭も同様に、
さらに平行調の短調の調号と調の名前がすべて言えますか?
私は、平行調の関係を紙に書きました。ピアノを弾かないときはそれを見て
ひたすら暗記。C-a(moll)、F-d(同様)、B-g、Es-c・・・と。
同時に短調の場合、和声的短音階、旋律的短音階の半音上がる音もすぐ
言えるようにしておきます。
これはいつもいつも頭の中で繰り返していました。
私がやったことは、まずスケールを弾く練習を毎日します。
ハノンの39番をすべて。カデンツは弾きません。
ここがポイントなんですが、
「スケールを弾くときは、音名で歌いながら弾くこと」
調号が多くなると非常に効果的です。例えば変ホ長調を弾くときは
「ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド、レ、ミ・・・」と言いながら弾いていくと、シ、ミ、ラが黒鍵に
なる瞬間を鍵盤上で確認しながら弾くことができます。
知っていても改めて確認することが大事です。
指の癖だけで覚えてるとすぐ忘れます。
いつも声に出して弾いていると、鍵盤が目の前になくても、この調はどこどこに♭が
つくから、鍵盤上ではこの指に黒鍵がくる、という運指まで考えた
弾く場面をイメージできるところまでできます。
手癖だけでは、こうはいかないと思います。
試験当日に「全調できている気になっていた」
ということに気づかされるのです。(それ私でした)
10数年後の現在、私はピアノアレンジのレッスンに通っていますが、
アレンジをほどこすときにも、フィーリングじゃなくて
構成を考えてアレンジを考えることが大事だと教わっています。
だから、あーやっぱり音楽というのは、調(またはコード)の知識があればあるほど
自由自在に音を操ることができるんだなと感じました。
そして操るには、プランを組み立てることが必要なのです。
雰囲気で作るのではなく、そういったプランを瞬時に考えた上での即興なのです。
それがすぐできる人は、即興に強い人ということになるのでしょう。
これは即興やモチーフ演奏につながる面もあるなとしみじみ感じます。
即興の変奏などに、プランなしにその場の雰囲気で作ろうなんていうのは
曲に対する愛情がない奏法です。
ましてやただならぬ緊張感の中での演奏となると
いきあたりばったりな演奏は、薄っぺらいものになります。
「知ってることとできること」は違います。
「知ってることはできること」にしましょう。
それができる状態で試験に臨んだとき、
試験管からの講評を頂く前に、「これは受かったな」
と実感できればたいがい合格できます。
逆に、あぁだめだったーっていうときは、ほぼだめです(涙
試験官は、ダメだしポイントをいつも探しています。
休符を見落としてないか、音価が正しいか、テンポ、曲想、人に聴かせる意識で
演奏しているかなどにいたるまで、ものすごくよく見ています。
その威圧感たるや、それを跳ね返すほどの準備が受験者には必要です。
私は、一度目の玉砕した経験から、どうしても2回目で受かりたい!と思い、
↑のような結論に至り、練習法を考え抜きました。
(たいしたことなかったごめんなさい汗)
まずここで書いたことを頭に入れて、次からの具体的な
科目のトレーニング法を読んで頂くと納得してもらえるかな
と思います。
ちなみに、ここで具体例は(C-a、F-d、など)ほんの少しだけ載せましたが、
あえて調の一覧表みたいなものは作りません。
これは自分で作ってこその自分だけの引き出しとなるので
ぜひやってみてください☆
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ヤマハグレードリンク集
ヤマハグレードについてと、システム講師募集について掲載。生徒さんのためのグレードも合わせてどうぞ。
ヤマハグレード養成講座で使用していたテキストです。5級の即興の科目の基礎問題集。とりあえずこれ!
こちらは即興問題だけをたっぷり収録。管理人は1〜3くらいまで買って弾きまくりました。とにかく数をこなす!
課題曲をこのシリーズから2曲選んで弾いていきます。けっこう難しいのです。これもシリーズ3冊買いました。
これもかなり弾きました。今日は○長と○短調だけ弾こうとか。おかげで初見がかなりきくようになりました!
即興、初見につながる一つのテーマ