教材のテキスト選びは、テキストの種類がたくさんありすぎて迷ってしまいますが、要はどのアプローチでいくか?です。



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導入テキスト-アプローチの種類


ピアノレッスンを進める上で、テキスト選びのポイントにしたいことは、
どこの鍵盤ポジションから覚えさせていくのかということです。
楽譜売り場に数ある導入テキストは、まずこの「ポジション」によって分類されていると思います。
そこでわかりやすく3つに分けてみました

@右手も左手もト音記号の大譜表から始める。(バイエルなど)
要するに、左手で中央のド、右手はいきなり高音のドを覚えることになりますね。
いい曲もたくさんありますが、高音部の音を幼児にどう教えるかがポイントになると思います。
併用曲集も豊富なのも特徴。「バイエルで弾ける〜」と書いてあると安心して購入できます。
古典の音楽には難なく入っていけるけど、バロック、近現代はきついかもしれないですね。

Aヘ音記号とト音記号の大譜表で、両手同ポジションから始める。
(バスティンやアルフレッドなど)
これは、Cのポジションであれば両手でドレミファソとユニゾンの形をとるスタイルです。
ここではヘ音記号で低音のドを覚えることになります。
この低音を覚えてしまえば、初期の段階から左手で和音を弾いたりできますね。
移調の感覚も理解してもらいやすいかなと思います。
小さい子は、左手は2の指だよと言うと4の指を出してしまう(ニュアンスわかります?汗)
という現象が起きる場合があります。(右の1の指と左の5の指が同じ音とわかれば
大丈夫ですが)

Bヘ音記号とト音記号の大譜表ですが、中央のドから反進行に展開していくポジション。
(ピアノランド、オルガンピアノの本、ラーニングトゥプレイなど)
右手はドレミファソ、左はドシラソファという風にです。
こちらは、譜面に書かれた音符も、ヘ音記号の音符が、ト音記号の音符を反転させたような形で
運指の上でも両手の同じ指にくる音の形が似ているので覚えやすいかなと思います。
(レとシ、ミとラ、ファとソなど、音符の形が似てますよね)
ただ、調性感を身につけるアプローチが難しい。コード(主要3和音)もどのタイミングで
入れていったらいいのかテキストによっては網羅されてないものもあります。

上の3つのパターンのどれかを選んで、それに対応したテキストを探すとよいでしょう。
そして、メインテキスト(またはエチュード系)と、
レパートリー集と2冊使いが一般的かと思います。
それにドリル系のものや、ソルフェージュ系のものを追加したり。
その際、当然ですがどちらもポジション形態は統一されたものをチョイスしましょう。

今のうちから、3つのポジション形態のテキストをそれぞれ手に入れて研究してみるのも
いいと思います。
そうすると、バイエルとバーナムの組み合わせは、NGってことになります。
音域の違うテキストの方が、広い音域を最初から網羅できそうに思うかもしれませんが
小さい子供の場合は混乱しますので、避けたほうがいいのではないかと思います。

子供の譜読みは不思議なもので、ポジションを統一したテキストを使っていても
例えばこの楽譜だと音符を読めるのに違う楽譜になると読めなくなるという現象、ないですか?
線と間の音は意識はできていても、楽譜を「記号」的に判断してる部分もあるからだと思います。
(その感覚こそが、小さい時からピアノを始める価値があるのですが)
ド、レ、ミ…と数えながら音を読んでいくのはもう少し大きくなってからのようです。

テキスト2冊が、ポジション違いのであっても、ちゃんと読んでるように思えても
記号的に読んでいる場合もあるので「ほんとに音符が読めているか」は判断しづらいのです。
だから、どちらのテキストもポジション形態は統一されたものを使用するのがいいかなと私は思います。
音域が広がってきたら、自由にテキストを変えても弾けるようになると思います。

どのポジションから導入するのが一番いいのか?という問題ですが、
これは先生によってさまざまです。
両手ユニゾンからのポジションからの方が絶対にいい!とこだわっていらっしゃる先生も
いますし、譜読みが強くなるのはやっぱりバイエルよ!という方もいらっしゃる。
だから、これがベスト!というのは判断しにくいと思います。

私の個人的には、3つめの中央のドからの展開が、一番子供が苦労せずに楽譜に
慣れていくかな。そこからだんだん同ポジションに移行していけるので。
場合により、ユニゾンのポジションから入るテキストを使うこともあります。
そういう私自身は、バイエルで育ちましたけども(笑