Piano Life 〜ピアノ教室を開こう〜  手作り教材、オリジナル教材も作ってみましょう。

メインイメージ

手作り教材・テキスト

今までは市販のテキストについて、アプローチ別に書いてきましたが既成のものだけでは、フォローしきれない部分があったり、テキストを一冊わざわざ買うよりも、自分で作ってしまってもいいのです。

工夫されてる先生は、本当にたくさん手作り教材を作っててそのアイディアの豊富なのにはただただびっくりしてしまいます。

私も、講座などに出て使えそうだなぁというものは手作りして作ることもあります。私が今まで作ったものをちょっとあげてみます。

☆でっかいおてだま。
幼児が片手で持つにはちょっと重いかな?というくらいのおてだまです。ぎゅっとつかんで握力をつけたり、右、左交互に音楽に合わせながら投げたり、リズム感をつかむのにもよいです。小さい子は片手で持ち上げて落とす、という ことだけでも大仕事のようです。

☆音符カード
全音符から16分音符まで、厚紙に書きます。音符のたまの部分は、文房具店に売ってる、丸や楕円などいろんな形を書けるプラスチック製のテンプレートのようなもの(正式名称はわかりません…)を使ってで書くときれいに書けます。
市販のカードと違うのは、音符の音価ごとにカードの幅も変えていることです。4分音符は6センチ四方で作って、2分音符は倍の12センチ、8分音符は半分の3センチ、16分音符はさらに半分の1.5センチで作りました。

例えば、全音符は4分音符4つ分だということをその全音符の音符カードの上に、4分音符を4つ並べると、ちょうど重なることを視覚的に理解してもらうためです。

☆リズムカード
↑のカードのほかに、8分音符4つつなげたカード、3つつなげたカード(6/8拍子用)、付点のリズム(8分音符+16分音符、付点4分音符+8分音符)、16分音符を4つつなげた カードなどを作って、いろいろ組みあわせてリズム打ちさせます。
他に、4分休符、拍子記号などを作って、「ここにあるカードを使って、○分の○拍子になるように並べてみよう」なんていうこともできます。このときに、音価ごとにカードの長さを変えていると、リズム打ちするときに長さを感じてくれるのです。

☆鍵盤カード
これはまだ作ったものの、実用化には至ってません。調性感をつけてもらおうと、PCで鍵盤を作って(実際の鍵盤の幅と同じサイズに作る)調ごとにスケール音の鍵盤に色をつけて、さらに指使いまで書いて作ってみました。
ちなみに、少し厚めの紙に印刷し、ピアノの鍵盤のところに立てかけて使う。スケールの練習になるかなと実用化に向けて試行錯誤中。

と、このくらいでしょうか。すいません。手作り教材のページなのに画像が一つもなくて(汗)

もっともっと作ってらっしゃる先生もいます。恥ずかしながら私が今まで見た中であげてみると、

・指番号を認識するために手袋に細工をしたもの。
・移調に強くなるように、多面体に調号を書いて、さいころみたいに転がし、出た目の調で、移調して弾く。
・5線譜の「線」と「間」を理解してもらうために大き布に、黒い紐で5線を作る。生徒がその5線の上を歩きながら 「線」と「間」を体感させる。
・鍵盤にしるしをつけたりできないので、鍵盤に合うように切って弾く音にしるしをつけて  実際のピアノの鍵盤の上に重ねて場所を覚えさせる。
・これは、手作りじゃないですが、赤ちゃん用のおもちゃで野菜が全部半分に分かれていて、マジックテープでくっついているものを使ってるのも見たことあります。
まだ力の弱い小さい子に、くっついた野菜をはがす作業をやらせてみる。そのときの指の第一関節に力が入るので、指の訓練になる。

と、こんな具合にとにかくたくさんあります。ネットで「手作り教材」で検索するといっぱい出てきますので、必要なアイテムがあれば、作ってみるのもよいと思います。

または、オリジナルテキストを作ってしまうこともできます。パソコンを持っている方なら、Wordが入っていると思います。

Wordで文書を作る感覚で、今使っているテキストにこれがあったら、というようなものを自分で作ってしまうのです。

今は、楽譜売り場に副教材がたくさんあります。ちょこちょこ自分の勉強用に買いますが、すでに生徒はテキストを2、3冊こなしている上に、副教材のテキストを増やすのにはちょっと抵抗があったりします。

生徒の傾向を見て、高確率でみんながつまづいてしまうこと、みんなに必須で覚えてもらいたいことなどを、ピックアップしてプリントを作ります。必要に応じてプリントアウトして使ったりすると便利です。

私は、毎週重要ポイントをメモするのが大変な時、あらかじめ課題の曲のポイントをまとめてプリントにして渡すことがあります。最近、ブルグミュラーなどの解説本がありますよね。あのようなのを参考に作ったりします。

手作り教材、テキストは、生徒が一瞬食いついてよさそう!と思っても、実用的なものじゃないとまったく意味がありません。「先生の自己満足にならずに、バランスを考える」ということが大切です。いろいろ作ってる先生を見ると、焦ってしまう感じがしますが、あくまでも、副教材、レッスンの一部の時間に、あなたが生徒にとって必要と思うものを吟味して作ってみましょう。

ページトップへ戻る

ブログやってますBlog

メルマガはこちらからMail Magazine

音楽教室運営のヒントをお送りしています♪

管理人執筆本関連Reports

メールはこちらからMail

メッセージお待ちしています。

Copyright(C) Piano Life 〜ピアノ教室を開こう〜 2007~2018 All Rights Reserved.