Piano Life 〜ピアノ教室を開こう〜  生徒さんにとってあなたは2人目の先生ということもあります。

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途中入会で気をつけること

これまでどこかで習っていていろいろな事情で途中から入会することになった生徒さんとにも微妙に気をつけることがあると思います。

お引越しなどで、ピアノ教室を変わることを余儀なくされた生徒さんの場合はそれほど大変ではありません。

今までの先生のレッスンをそのまま継承する形で、あなたのレッスンをすればいいのです。

それ以外、今習っている生徒さんが紹介してくれた生徒さんが、 他の先生に習っていた場合や送迎が遠いから近いピアノ教室にしたい場合。
月謝が安いから変えたい場合。
大手音楽教室に合わなくて個人レッスンを選んだ場合。
前の先生と合わなくて変えたい場合。
などいろいろ理由はあるようです。

こういった場合は、どうしてうちを選んでくれたのか理由をきちんと伺いましょう。

紹介してもらうと、生徒が増えることにすごくうれしくなって大歓迎!とついなるんですが、どこかでピアノ教室に通った経験がある人には、こちらのレッスンスタイル、方針、お約束事を理解していただくようにしましょう。

そして、レッスンのカリキュラムについては、よーく話し合って、同意していただくことをおすすめします。たとえば、それまで使っていたテキストではない方法でレッスンしたいと判断した場合は話し合う必要があります。こちらがどんなによかれと思っても、生徒さんや親御さん自体がそれまでのレッスンの進め方で何にも不満がない場合は(これは地理的な問題で習いたいという生徒さんに多いかもです)無理やり方向を変えないほうがいいなと思います。

ちょうど先日、うちの家族が知り合いの方に、うちのピアノ教室の月謝について聞かれたそうなんですが、先生にはなついているけど、少し遠いところに通っていて、送迎が大変だからうちの教室に変えようかなぁという話題になったそうなんです。

うちの家族は、自分のうちがピアノ教室だからといって「ぜひぜひ」というトークはしないので(かえってそれがありがたいのです)月謝○千円くらいじゃなかったかなーくらいにとどめたそうなんですが、

直接言われたわけではないので、もしもの話で考えると、もし私なら、お子さん自身が今の先生が大好きでピアノに通っているなら、そのまま今の先生のところに通っていた方がいいとお答えすると思います。

どうしても送迎の件で変わらざる得ないとなったら、ちゃんとお子さんと話してお子さんが納得して、そして今の先生ときちんとお話して了解を得て円満なお話ののち退会したあとで、こちらでの入会についてのお話を伺いますみたいなことを言います。

それが同業者としてのその先生への配慮でもあるし、私が逆の立場でもそうしてもらいたいからです。

お月謝が自分の教室の方が安い場合はもっと注意です。安いなら即決します、全部おまかせします、とよく話も聞かずに決められてしまいますので、他の生徒さん同様きちんと教室の方針に同意を頂きましょう。

じゃないと、しばらくたってから

「前のところはこうだったので、そうしていただけないですか?」

みたいなことを言われると、とっても先生が大変だからです。

よそに通っていた生徒さんを迎えることはかなりデリケートなことだと思います。あっちの先生はこうだけど、こっちの先生はこうだと比べる対象があるわけなので、きちんとこちらの教室を理解してもらって、どちらがいいかよく考えていただく方がいいでしょう。

前の先生が合わなかった場合。

これは、逆に前の教室で嫌な経験をされてる場合が多いので、こちらを期待をこめて好意的に見ていただくことが多いです。ここなら大丈夫そう、とほっとするのか、前の先生がどんなにひどかったかの愚痴をたくさんもってらっしゃる方が多いように思います。もう不平・不満・批判めいてきます。お気の毒によほどたまっていらっしゃる。

でも、それに同情しても(確かにほんとにひどいなってときもあります)便乗して、悪口大会にならないようにしましょう(笑)

考え方を変えましょう。自分も同じピアノ講師なんだ、同じ職業の人がこんな風に言われるようなレッスンをしたのでは、同業者としても心が痛む。自分はこういう悲しい思いをさせないようなレッスンをして、ピアノの先生に対する不信感や嫌な思いをさせない先生になってこんな風に言われない仕事をしようと。

同じ職業であるあなたが同じ職業の知らない先生を、生徒さんといっしょになって批判するのはやめましょう。

「それはちょっとね…。同業者として悲しいですねー」くらいにとどめて、さらには、その生徒さんが、今までお金をかけた分無駄だったと思ってしまってるのも悲しいので、でもその先生とのご縁があってここまでピアノが弾けるようになったんだからよかったですよねと先生へのフォローを入れます。

一緒になって「それはひどい」と言いたくなりますが、こういう風に言う方は何かのきっかけで自分のこともどこかで言われると思うと、おのずとそのときに何を言えばいいのかわかるものです。それが自分の立場を守ることでもあるかなと思います。

どんなパターンでも、前の先生のレッスン法の否定はご法度です。

そして、大手音楽教室からの場合。

グループレッスンだったとか、個人だったけどついていけなかったとか。大手って言うと私の場合一つしかないのですが、たいがい譜読みよりも耳はすごくいいのです。だから、読めなくても雰囲気で弾けてしまう部分はあるのですがいつかどこかで限界を感じるだろうからそうなる前に、なんとか教えなおしたいけどそれが私の指導力不足で(泣)かなり難しいです。そして、ある程度大手に行っていたから「できる」という自負もあるので、プライドを傷つけるようなことも言えません。テキスト選びもすごく慎重になります。

「ちょっと譜読みが苦手みたいだから、こういう練習しようか」なんてとても言えません。 私が最初から教えているのならいえるんですけど(笑)

「こうするともっと譜読み早くなるよ」とか「耳がいいから譜読みのスピードあがったらもっと早く弾けるようになるね」みたいに言葉を選んだり、無理に変えようとはしないようになりました。

こういう生徒さんのときの体験レッスンをするときは、譜読みがどのくらいできるかチェックしてからテキストを選びましょう。

このように、途中入会の生徒さんには、早くなじんでもらおうとするあまり、自分の教室のカラーに焦ってはめようとしないことが大事かなと思います。

ピアノ講師の仕事で、関わりのある最重要な人間関係なので、「距離感を保って」気持ちのいいおつきあいをしましょう。

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