Piano Life 〜ピアノ教室を開こう〜  何時から何時までという労働時間が決まっているようで決まっていないのがピアノ講師の仕事です。

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どこまでが仕事か?

さて。質問です。
ピアノの先生の仕事ってなんでしょう?

A.ピアノを教えること

…なんですが、果たしてそれだけでしょうか?

今、あなたがピアノを人に教えられるくらいに弾けるのは、今まで長い間かけてピアノを続けてきた過去の財産です。もちろんそれは今も継続してるかもしれません。だけど、それだけでは教えられませんよね。

例えば、テキストはどんなの使えばいいかな?どういうアプローチで教えようかな?

と考え始めると、それは5分や10分じゃ考えられません。下手したら何日も何日も考えます。さらに、自分で教材を作ってみたりすることもあります。生徒の演奏に伴奏があれば、生徒の音を聴ける余裕が持てる状態で伴奏を弾けるようにしておかなくてはいけません。

もっといいテキストはないか?と思えば、調べます。楽譜売り場でくまなく探すのはもちろん、ネットで調べたり、仲間の先生と集まって情報交換したり。
要するに「ピアノを教えることをするために」あなたがすること全部がピアノの先生の仕事なのです。もちろん、このサイトをみていることもです。

コンサートに出かけて、生の音楽に触れることも、CDを聴くことも、講座に参加することもレッスンに通うことも、すべてです。

これがすべて趣味とは言い切れないですよね?そう考えると、ピアノの先生の仕事はかなり多く、時間もたくさん必要です。そして、教える以外は勉強の時間もかなり多いんですよね。

その他にチラシを作ったり、お金の管理をしたり、保護者の相談にも耳を傾けたり。そして、そんな土台を普段から築きつつ、レッスンにあなたの実力すべてを注ぐわけです。すべて、あなたが一人でやらないといけない仕事です。
言い換えると「ピアノを教えているレッスン時間だけが仕事じゃない」ということです。

こんな風に思ってる人も中にはいます。

「ピアノが弾けるから、ピアノを教えてお小遣いくらい収入を得られれば」なんて。

最近はそういうことも耳にしなくなりましたが、前はよく言われたような気がします。「好きなようにできるからいいよねー」「会社じゃないから楽だよねー」

と。月謝を一ヶ月のレッスン時間で割ると、自給○千円単位の計算だーなんて単純に考えて、すごくおいしい仕事だと思われがちですが、残念ながらそんなに甘くはありません。ぜんぜん関係のない人から思われるのはいいんですが、これを、生徒さんの保護者の方も思っていたら…。

一番初めに、「教室所属か、個人教室か」でも触れましたが、あなたが個人教室を運営する場合、すべての業務をぜーんぶ一人で背負ってるんです。

ピアノの先生は代わりがいません。会社員なら休んだら他の社員が仕事をしてくれますが、私たちの仕事は、休んだら休んだ分振り替えレッスンをしなくてはいけません。体調管理もこの仕事は絶対です。

書いてるだけで、改めて大変だなぁと思ってしまいますが、未だに私などはまだまだ勉強しなきゃいけないのにさぼってるんじゃないだろうか…と常に焦燥感がつきまといます。
上司がいないから、自分で自分を指導しなきゃいけない。そういうところもこのお仕事の奥深さであり、厳しいところ。

だからこその自給○千円と肝に銘じましょう。(あんまり例えがよくないですけど…)誇りを持ってこのお仕事に臨んで下さい。

そのあなたの自覚があって初めて、生徒さんに「うちのピアノの先生を見てると決して楽なことではなさそうだ」と伝わります。

この自覚がないと、言葉は悪いですが、なめられます。接するのは生徒さんだけではないのです。年齢が若いとなおさらです。自営業の人の多くが感じる感覚かもしれないです。
そんなこんなで、私はおそらく仕事に対して、お金に大してかなりシビアだと思います。責任は全部自分。神経が休まらないなぁと思うこともあります。レッスン以外の仕事の自分はかなりストイックだなぁと思います。

ですが、offの自分はとことんゆるいにもほどがあるというほどぐうたらで(笑)根がさぼれるならさぼりたいタイプで(笑)「やらなきゃー」ということがあるとほんとに腰をあげるのが遅い…。実は、こんな風にえらそうに書けるほどの人間ではないのです。(汗)

というように、ピアノの先生となるあなたが「こんなに大変ですごい仕事なんだ」と

実感していただきたいなと思います。

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