大人のレッスンとは
最近増えている「おとなの音楽教室」
こういうクラスが開設されている音楽教室も多いですよね。
少子高齢化に歯止めが効かないこの時代、子供さんの生徒を集めるのは困難なことは 間違いないです。
ですから、音楽教室として自立するためには、子供さんを対象としたレッスンと、大人の生徒さんも受け入れる教室が理想だと思います。
私は、いわゆるベビーブームの時代に生まれ、就職超氷河期、親は団塊の世代と言われている 年代です。年齢がバレるヒント満載ですね(笑)
ものすごく端的に言うと、自分たちの世代の大人と、団塊の世代の大人がたくさんいます。 この世代に対象を広げることは生徒数を増やせる可能性が大きいです。
私の経験してきた中で、大人の生徒さんの内訳は、
●生徒さんのお母さん世代
小さい頃ピアノを習っていたので、自分の子供に習わせることをきっかけにレッスンを再開したい。
または習わせていたお子さんが大人になり、県外に出てしまったけど、ようやく私が習えるようになったというお母さん。
●シルバー世代。
ピアノを習わせてきた子供は、結婚し孫もいる。子供が使っていたピアノがあるから生涯の趣味として弾いてみたい。
●同世代の生徒さん
子供の頃習っていた(ピアノも持っている)が、先生が怖くて、練習も嫌いだったけど、ピアノは好きだったのでやっぱり再開したい。
動機はさまざまですが、大人になってピアノを始めたいという生徒さんは共通して、弾きたい、という熱い情熱があります。ですから、コツコツ頭が下がるくらい練習されてくるんですよ。だから長く続けている方が多いです。
大人の生徒さんに指導するということは、ただただ上達ばかりを目指ことではないんだな、と気付かされます。
日々の仕事に追われる中で、家庭やお孫さんの世話に追われる中で、ふと「好きなことに没頭できる自分だけの時間」として心の癒しだったり、ピアノを弾くことによって使われる運動神経や感覚などを磨いていつまでも若々しく健康でありたいとお考えだったり、思いはさまざまです。
私たちピアノ講師は、曲を指導するときに、どうしてもクオリティを求めます。仕上がる度合いが高ければ、より深く音楽を楽しめるからです。
それはもちろん間違っていません。
ですが、どうしても弾けないところがあったり、どうしてもテンポが上がらなかったり しても、そこを改善してもっと弾けるようにしてあげよう、というのは場合によっては 違うんだな、と思うこともあります。
私はついつい、もっとできそうだから、もう少し上のレベルに、とつい力が入ってしまう 質でしたが、今は大事なのはそこだけじゃないなとすごく考えてレッスンするようになりました。
週に1度のピアノのレッスンを大人の生徒さんが、「あー素敵な時間だった」と感じてもらえるようなトータルで満足してもらえるような時間を提供しなければと思っています。
特に私の母世代の生徒さんのレッスンでは、お話もよくします。趣味とか、昔歌った懐かしい歌を聞いて、それをレッスンで弾いたり歌ったりしています。そうするとレッスンはしているけど、なんだか私の方が教えてもらっている気分にもなり、弾けるようにしようと躍起になっていた頃よりも、少し心にゆとりをもってレッスンできるようにようやくなってきたかな、と思います。
私もそんな年齢になったのかもしれません。
こちらが提供したいことと、生徒さんが求めるものをすり合わせてレッスンを考えるといいんじゃないかなと思います。
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