生徒の、ステージ上でのパフォーマンスのお話です。
といっても、基本は、
「ステージに出る ⇒ おじぎをする ⇒ 弾く ⇒ おじぎをする ⇒ 下がる」
というごく当たり前の動作なんですが、
初めての人にとっては、教えないとわからないことです。
教えるといっても
「ステージに出たら、おじぎしてから弾くんだよ」
と言葉だけで言っただけではだめです。
いろんな先生の発表会を見に行くと、ちゃんとおじぎできてる子が少ないなと
感じます。ちょっと小姑的目線ですけど(汗
頭をぴょこんと一瞬下げただけ、とか
弾き終わっておじぎしたあと、走って帰ってくるとか、
イスに座るときに、鍵盤に触っちゃって音が鳴っちゃうとか、
あらかじめ教えておけば防げるちょっとしたマナーです。
子供だからそれはそれでいい、という部分もあるかもしれません。
でも、教えれば小さい子もちゃんとできるんです。
それは決してやらされてるという風には見えないはずです。
だって、お行儀をよくすることは本人にとって嫌なことではないからです。
「こうやっておじぎするんだよ」
とやってみせると、それを見て生徒がまねをします。
上手だよってほめてあげると、もっと上手におじぎができるようになりたいって
子供のほうが望みます。
自分を素敵に見せたいのは子供だって同じです。
自分の生徒をステージに立たせる先生の責任として、
自分の生徒には、こういうふうにステージに立ってもらいたいっていうのも
ありますよね。
それを伝えるのも先生かなって思います。
本番一ヶ月前くらいになったら、紙にステージと舞台袖の図をかいて、
ここの袖からステージに出て・・・という風な
シチュエーションを説明して、
レッスンの場をステージに見立てて、袖から出るところから練習してもらいましょう。
おじぎって教えるとわかりますが、一度で上手にできるものではないです。
何度か練習して初めて「らしく」なっていきます。
だから言葉だけで「おじぎするんだよ」と説明しても、練習なしにはうまくできないんです。
「走っちゃダメだよ」と言っても、走る子は走ります(笑
だから、数回にわたって練習することが大切です。
私は、本番近くなると、
「はい、今日はおじぎからやろう」
というと、生徒は
「いよいよ、本番近いんだぁ」
と、げげーっていう顔をします(笑
いよいよ、本番が近いってことだ、と自覚するんだと思います。
おうちでの練習の熱もさらに入るようです。
小さい子のおじぎは、ほんとにかわいいです。
上手にできると、お客さんから「あらあらあらー」と歓声が湧くくらいです(笑
ちゃんと練習したんだなー。こんな小さい子が、こんなにできるんだなーって
すごく会場の空気がほんわかとなるんですよね。
あとは、弾いているときの姿勢にも注意してみてあげましょう。
ちょっと遠目でみて、背中がまるくなってるとか、
重心がうしろに行ってるとか。
足をバタバタさせてないか、組んだりしてないか、
ペダルの踏みかえのとき、体ががくんがくんしてないかとか。
あとは、弾き終わった後の手の場所。
鍵盤から手を離して、すぐにイスから腰を上げる子が多いです。
鍵盤から手が離れても、最後の音の余韻を感じてから
立ち上がるようにという指導もしましょう。
こう言っても、私から見ると、イスから立ち上がるのが早く感じちゃいますが、
でも普段から言っておくと、何も言わないよりは
本人なりに「間」を意識するようになります。
上級の生徒には、弾いている姿がきれいに見える腕の使い方、魅せ方(特に右手)
弾き終わった後の、立ち際のタイミングなども細かくみてあげます。
私もそうなんですが、「間」っていうのはほんとうに難しいです。
自分では、十分に「間」をとっているつもりでも
あとでビデオでチェックすると、これしかとってないのか・・・と驚くこともしばしば。
自分が思っているよりももっとたっぷりの「間」っていうのが
ステージ上で演奏する場合は、絶対に必要です。
「お部屋の中で弾く」演奏と「ステージで弾く」演奏は違います。
その指導が、パフォーマンスに含まれていると思います。
私も、そのへんについてはまだまだなんですが、
私が先生に教わっていることを、生徒にもかみくだいて伝えることができたらな、
という気持ちから気づいたらそういう指導をしてることが多いです。
あとは、細かい話ですが、イスの高さの調節の仕方ですね。
ベンチタイプのイスを使っている場合、背もたれタイプのイスの
高さの調節の仕方は教えないとわからないです。
だから、ふだんのレッスンからイスの高さを変えるのは生徒にしてもらう
ようにしています。
そうすると、ステージ上でイスの高さを変えるときもどきまぎせずに操作できます。
立っている時は、お客様におしりを向けないように立ち居振舞うことなど。
少し、細かいかな(笑
でもこういったパフォーマンスはなんのためかというと
「自分の演奏を、お客様に聴いてもらうため」
のものということを生徒に伝えるためだと思います。
人に聴いてもらうとはどういうことか、を生徒なりに考えること、
そして、人の目や耳を意識して弾くようになるということは
楽器を演奏する上ですごく大切なことですよね。
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ステージマナーについて