Piano Life 〜ピアノ教室を開こう〜   いよいよ本番です。始まったら終わるまであっという間です。生徒も先生もベストパフォーマンスを目指して。 

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本番

さて。いよいよ本番開始です。プログラム一番目の生徒から数人、袖に集まって自分の順番を待っています。先生は、次に弾く生徒のそばにいつもいて、精神的に安心感を与える役割に徹しましょう。

生徒によっては、普段のレッスンでは察知することができないくらいいわゆる「想定外」な緊張をする生徒もいます。

待っている間に、
「やっぱり楽譜を見て弾きたい」
「繰り返しのところ忘れちゃった、先生どうしよう」
「イスの高さどのくらいだっけ?」

などなど、突然不安が襲ってきて、それが大きくふくらんでしまうんでしょうね。そのときは、あわてず、笑顔で、
「じゃ、譜面台立ててもらうから大丈夫だよ」
「繰り返ししないで、そのまま弾いてもいいよ。心配なら とばして弾いていいから、間違えても気にしなくていいよ」
「イスの高さは、上から○個分だよ」

などなど、とにかく大丈夫だよと安心感を与えて、落ち着かせることです。と、あらかじめそうしようとしなくても、自然にそうなります。私はどっちかっていうと、心配性な方で、できれば、「ちょ、今さらそんなの勘弁(大汗)」みたいな場面にはほんとは遭遇したくないのですが、そういうときになると、もう慌てても仕方ない、という境地になって生徒にも余裕をあたえてあげることを先決に考えて行動します。

先生は、その場その場で臨機応変に、柔軟な対応をしましょう。

それで、生徒の肩をぽんとたたいて

「はい、いっといで」

と笑顔で見送る。

演奏が終わった生徒を、笑顔で迎えて、次の生徒も同じように送り出します。帰ってきた生徒は、ほっとして、もう心配事がなくなってすっきりと言わんばかりに(笑)さっきの緊張とはうってかわった表情で帰っていきます。

逆にミスしちゃって、「てへへ」っていう顔で帰ってきた生徒にも
「よく弾けてたよ。お客さんはミスに気づいてないから大丈夫だよ」

とフォローを入れます。

そして、ステージ上でのアクシデント、もし、演奏中にぴたっと止まってしまったとき。どうしますか?

小さい子なら、弾き直させればだいたい大丈夫です。小学生以上になると、ちょっと大変かもしれません。ピアノ演奏は生ものですから、いつどんなことが起こるか想像することはできません。

もし、止まってしまってもわかるところから弾いていいよというようなことは普段のレッスンから言っておきます。

本番のステージで、ほんとにそうなってしまったら、まず、しばらく待ってみる。普段から「途中でとまっちゃったときの対処をお話してることというのが前提」ですが、人間というのは非常事態から逃れる行動をとっさにするものです。一瞬の間に、いろいろ考えて、なんとか途中から演奏再開できます。曲を弾き終わらせなければいけない、という意識が絶対に働くので、その方向に行き着くようになんとか弾くのです。

それでも、無理そうだ、生徒が後ろを振り返って私を見てる。ここで助け舟を出します。楽譜を持っていってあげて、弾き始めのところを教えて演奏再開してもらいます。そのときも、肩をぽんぽんとたたいて、笑顔で「大丈夫だからね」と声をかけて安心させましょう。

私は、途中でとまっちゃうっていう事態が起こらないことを常に祈りながら聴いています(ハラハラ)やっぱり、なんとか弾いたとしても、お客さんはぜんぜん気にしていなくても本人にとってはちょっと苦い経験になっちゃうのでなるべくそうならないで弾ければいいなっていつも思います。

そんな繰り返しをしていると、本番の時間があっという間に過ぎてしまいます。

気づいたら、もう少しで「あぁ、そろそろ講師演奏じゃーん・・・」となるわけです(笑

とんでもなく緊張してます。最後の2人くらいの時点で私は、精神統一に入ります。出番直前もちょっと時間もらって精神統一の時間を作ります。じゃないと、急に気持ちが切り替わらないんです(汗)私の緊張をほぐしてくれるのは、最後の方の生徒です。

「先生、がんばってね」

と声をかけられると、やっぱり大人でもほっとするものです。もう自分の立場とかそういうときは忘れてます(笑

いつもその様子を見てる最後の方の生徒があとから

「先生、すごい緊張してましたね」

といつも言われるんですけど(笑

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