小さい生徒さんなら、ぜひ2段階導入レッスンを取り入れてみましょう。



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ピアノを弾く前段階のレッスン


今注目されている指導法かと思います。
これはメインのレッスンのあとに、ドリル的な位置づけとして据えるのではなく、
小さい子が実際に楽器を弾く前に、歌ったり、リズム感を養ったり、
楽譜を読む練習をしたりして、 実際に楽器を弾く前に、予備知識を学び、
先に音楽を体感させてから無理なくピアノを弾くことに移行させる
というものです。
ピアノレッスンの30分に集中させることを習慣づけていけることもこのレッスンの
目的に含まれると思います。
こういうものを2段階導入法と言います。

例えば、3,4歳児のレッスンを考えてみましょう。
いきなりピアノを弾かせるのはちょっと強引です。
小さい手で大人と同じピアノを弾くのです。
まだ骨格もしっかりしてない子にとって鍵盤はどのくらいの重さに感じるでしょう。
弦楽器のように子供の成長に合わせたピアノというのはないので
小さい子供にとってピアノを弾く作業は大変なことなんです。

まずは楽器に親しむ、音楽に親しむというところから始めてみましょう。

2段階レッスンの形態をとっているのはピアノランドが有名ですね。
プレピアノランドは、ほんとによくできていると思います。
またはリトミック系のもの、譜面の線の音と間の音だけ学ぶテキスト、
ミュージックデータなどで、リズムを体感し、リズム感を養うもの、
音符の種類を完全にマスターするテキストなど、たくさんあります。

難点は、細分化しすぎてて一冊一冊いちいち別に買わないといけないとこなんですが
かゆいところに手が届くテキストとしては非常に重宝しています。

音楽を流して(あなたが弾いてもいいです)楽譜上の音符を指で音楽に合わせながら
追えるようになれば小さい子でもすぐにピアノが弾けるようになります。


ここまでくると、どんな導入テキストを使っても一人で譜読みできるように
なり、先生もレッスン断然レッスンしやすいです。

近頃はミュージックデータの種類も多く、先生との連弾だけではなく、
そういうデータを使ってオケの音と一緒に弾かせたり、
リズム感をつけるためには、やっぱりミュージックデータは(後述します)
かなりありがたいアイテムです。

なにより子供が「音を聴きながら」弾くようになります。
自然にビートを感じるようになるといったらいいでしょうか。
言葉ではなかなか教えられない音楽を、音楽を実際に聴かせて
体感してもらうということは、のちのち一人で譜読みして
弾くようになったときに、曲のとらえかたが違うと思います。

従来であれば、4/4拍子の大譜表に、ドが4つずつ書いてあるから
「ドドドド」と弾かせて上手にできたら○、次の曲は「レレレレ」と弾けたら○。

だと、最初はどうしても弾ける音が少ないため、一番感受性が豊かな年齢の
子供に単純すぎる音楽だけでは、楽しい!感動!と思ってもらえないなという
感じがします。 一番感じてもらいたい「旋律」を意識してもらえないのです。

そして、ドリルで音符を覚えさせて補完させたとしても、
別の曲になると読めなくなったりもします。
楽譜上での音符の高低はわかっても、実際の「ピアノの音」の高低と
結びついてないと、結局は「楽譜に書いてあるままに音を出しているだけ」
の「旋律を感じてない演奏」になってしまいます。

2段階レッスンという一手間かける理由は、ゆくゆくは自分が曲を聴いて感じる
感動を旋律に乗せて表現できるような演奏力を身につけてもらうため

かなと思います。

非常に効果はありますが、この手の教材はレッスンする前に十分に教材研究しないと
使いこなせないものばかりです。
中途半端に使って「このテキスト使いづらいわ」とやめてしまう先生もいらっしゃいます。
もしかしてすごくいい教材かもしれないのに。
あまり勉強熱心ではない私でさえも(汗)自分なりに研究しました。

どんなテキストを使用するにしても、テキストを使うあなたが、
その教材のシステムを系統的に把握した状態で臨みましょう。
教材ごとに、セミナーなどもあったりしますのでそういうところで知識を深めるのも
よいでしょう。

ただ、このレッスンはピアノを弾くというよりも、最初に「音楽を体感させる」
ことがメインになるので、最初のころはピアノを弾くことがありません。
先生としては「レッスンでピアノを弾くことをメインにしない」ということに
多少抵抗があると思います。そして、保護者の方も
「レッスンでピアノは弾かないみたいだけど、ちょっと不安…」と
思うかもしれません。

もし2段階レッスンをされる場合は、小さい子がピアノを弾くことは、
どのくらい大変なことなのか、このようなアプローチはあとあとピアノの演奏に
いかに有効かということを入会時に説明しておくといいでしょう。